緋村剣心と志々雄真実との戦いを描いた実写映画作品
週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画の『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を実写映画化した第二弾作品『るろうに剣心 京都大火編』。
緋村剣心が幕末に日本を変える為に維新志士側について行っていた要人暗殺の任務の後輩である志々雄真実との戦いの場面を実写化したもので、前後編の前編の作品です。
『るろうに剣心 京都大火編』序章
幕末期に「人斬り抜刀斎」と呼ばれ幕末最強の剣客である佐藤健演じる緋村剣心はある日、明治政府内務卿である大久保利通から呼ばれ会いにいく。そして剣心は大久保から京都で志々雄真実が暗躍していると聞かされる。
藤原竜也演じる志々雄真実は人斬り抜刀斎と同じく幕末に要人を暗殺していた人物で、剣心もその存在は知っていた。
志々雄は維新志士側が勝利を収めた鳥羽伏見の戦いの後、維新側が暗殺していたという事実を闇に葬る為に仲間に切られた上に、敵として切った幕府側の兵と一緒に炎で焼き殺された。がしかし、全身に火傷を負いながらも志々雄は奇跡的に生きていた。意識を取り戻した志々雄は自分を殺そうとしたやつらに対し復讐を誓うが、身体の療養と明治政府を倒せるだけの兵力をつけるために京都に潜伏した。
時が経過し、志々雄が明治政府への復讐を開始した。それに対し明治政府と警視庁は志々雄討伐に幾人もの警官を投入したが志々雄まで到達することなく、志々雄の配下に返り討ちに。元新撰組三番隊組長であり現警官である斎藤一だけが唯一志々雄の姿が見れるとこに迫ったが逃げられた。
明治政府は最後の頼みの綱として剣心に志々雄を討伐するように頼んだが、剣心はこれを断る。しかし、これの一週間後、剣心に志々雄の討伐を依頼してきた大久保卿が志々雄の手の者に暗殺された。その報を受け、もう犠牲者を出してはいけないと剣心は志々雄討伐の為に一人京都へ向かった。
志々雄真実と遭遇…逆刃刀が真っ二つ
剣心は京都へと向かう道中の小田原で、謎の少女、巻町操(土屋太鳳)に逆刃刀をスられる。追いかけて逆刃刀を取り戻した剣心は京都に向かっている操と一緒に同行することに。
そんな中、森の中で傷だらけの青年を見つける。青年は先にある村から逃げてきたようで、村の存在を告げたあと息を引き取る…。
言われた村へと行くと、傷だらけの大人の遺体が見せしめに吊るされていた。この村には火傷を癒す効能がある温泉があり、そのために志々雄に制圧された村だった。
剣心は怒りを覚えながら、吊るされていた遺体を下ろす。そして、周りにいた志々雄の部下達を一掃。その強さを見た操は驚嘆した。
剣心が部下たちを一掃すると拍手を送る人物が…。そこに立っていたのは大久保卿を暗殺した瀬田宗次郎(神木隆之介)。宗次郎は志々雄の命のもと、剣心を志々雄の元へ連れてく為に呼びに来たのだ。
剣心は宗次郎と一緒に建物の奥へ。志々雄と会った剣心は国取りを止めるように説得。もちろん志々雄はそれを聞き入れず、止めたければ俺を殺せと言う。しかし、志々雄はそのためには宗次郎を倒して追ってこいと言って立ち去る。
剣心は志々雄を追うために宗次郎と対峙。実力は拮抗していたが、不殺の誓いを立てている剣心は実力を出し切ることはできず、居合い勝負の末に逆刃刀が真っ二つに…。
志々雄にも宗次郎にも逃げられ、逆刃刀まで折られた剣心。しかし、剣心はある所へと向かった。
逆刃刀「真打」
逆刃刀を折られた剣心は操と共に京都へと到着し、操に案内されるまま料亭「葵屋」へ。そこで剣心は翁と出会い、剣心があの人斬り抜刀斎と知った翁に自身と操の正体を明かされる。この葵屋は隠密御庭番衆「京都探索方」の一党だった。
剣心は隠密御庭番である翁に、二人の人物の捜索を依頼する。
剣心は隠密御庭番により行方がわかった一人、新井赤空の元へと向かうがすでに他界していた。新井赤空は逆刃刀を作った生みの親で剣心に逆刃刀を渡した人物だった。剣心は赤空の息子である青空に新しい逆刃刀を打つように頼むが、殺人のために使われる刀はもう打たないと断られた。
剣心からの依頼を断った青空の元へ、志々雄の配下である十本刀の一人、刀狩の張が赤空の最後の作品を奪うためにやってくる。
青空は子供を奪われたが、そこへ剣心がやってくる。剣心は張を追い見つけ対峙する。刀が折れ、不利になっていた剣心の元に青空が赤空の最後のひと振りである刀を持ってくる。剣心は逆刃刀しか使わないと不殺の誓いを立てていたが、絶体絶命の中その刀を抜き張をなんなく倒す。
普通の刀を使ったことにより剣心は人斬り抜刀斎の頃のようになったかと思いきや、なんとその刀は逆刃刀だった。この逆刃刀は以前使っていた逆刃刀と対になって打たれたひと振りで、良く打てた真打を奉納するという習わしから神社へと奉納されていた刀だった。
この逆刃刀・真打は以前使っていた逆刃刀よりも強度があり、切れ味もいい刀だった。
これにより剣心は新しい刀を手に入れた。
京都大火と本当の狙い
斉藤率いる警察は、捕縛した張から志々雄の作戦と日時を聞き出す。剣心と斉藤は志々雄自身が焼かれた経験から池田屋事件の再現をしようとしていると考え、張との戦いのあとに再開した薫と弥彦、そして左之助、隠密御庭番衆の力も借り、京都大火を阻止しようと動く。
志々雄の部下により京都の街へ火が放たれそうになるが、警察や薫と弥彦、隠密御庭番衆によって迎撃。しかし剣心と斉藤は違和感を覚える…志々雄はおろか十本刀もいないからだ。そして志々雄の本当の狙いに気づく。
そんな中、志々雄の部下の迎撃をしていた薫が宗次郎に拉致されてしまう。それを目撃した剣心は宗次郎の馬を追う。追った先の大阪湾に巨大な影…そこには志々雄が用意した軍艦「煉獄」が…。
剣心はなんとか煉獄に乗り込むが、薫を人質にされ身動きが取れない。志々雄と直接刀を交えることになったが、志々雄の忠臣である佐渡島方治が薫へと落とす。剣心はなんとか志々雄の刀をかいくぐって海へと飛び込んだ。
そして浜へと打ち上げられた剣心は謎の男に助けられるのであった…。